インナーチャイルドの癒し方
インナーチャイルドの正体は抑圧された感情とそれに基づくセルフイメージ
インナーチャイルドの正体は、
あなたが繰り返し感じてきた
悲しみや不安などの感情エネルギーと
その体験によって作り上げたセルフイメージです。
ある感情を感じているとき、
身体にはホルモンなどの神経伝達物質が流れています。
たとえば
あなたが怒りを感じているときには
ノルアドレナリンなどの特定のホルモンがあなたの中で流れています。
そしてある感情を繰り返し体験すると
あなたの体はその神経伝達物質のパターンを記憶します。
例をあげてみましょう。
レモンを想像してみてください。
皮が硬くて少しペタつくレモンを
まな板の上に置き、
それをナイフで二つに切るところを想像してみてください。
レモンを舐めた時の神経伝達物質のパターンは強烈なので
あなたは記憶しているそのパターンに即座に同調し、
ヒヤッとした感覚や唾液がこみあげてくるのを感じますね？
あぜ道にできた轍（わだち）のように、
その経路に同じ神経伝達物質が流れやすい癖がついているので、
あなたはそれを連想するような状況になると、簡単にそのパターンに同調してしまいます。
子供の頃にあなたが繰り返し味わった
さびしさ、不安、悲しみなどは、
すべてあなたの潜在意識に記録されています。
そしてその感情に基づいて
自分のセルフイメージ、つまり
「自分のことをどのような人間だと思っているか」
を決めてしまっているのです。
例えば子供のころに
何度も責められたり
馬鹿にされたりすると
その時に感じる
みじめさや 悲しみ、無力感、あるいは 屈辱感などの感情をもとに
あなたは自分自身のことを
「自分は人から責められるような、何かが足りない存在だ」
とか
「自分は無力で価値のない存在だ」
などと 自分のことを定義付けてしまうのです。
セルフイメージは、あなたの潜在意識下にしまわれており
自分のことをそのような存在だと信じているということに気づいていないことが多いのです。
そのようなセルフイメージを持っていると
ちょっと人から何かを言われただけで
「自分は足りない存在だ」という思いが強まり
必要以上に落ち込んだり、あるいは不自然なほど反撃してしまったりします。
例
子供の頃 自分が何かを言うたびに、両親や兄が笑い、悔しさや恥ずかしさを感じた
→何かを発言しようとするたびに、不安を感じる
→のどが詰まって言い出しにくさを感じ、言わずにすませようとする
何かをやろうとするたびに「お前にはできっこない」と言われた
→新しいことにチャレンジしようとすると不安になり
理由もなく落ち込み、なかなかとりかかれない
子供のころお母さんがいつも不機嫌で、喜ばせようと頑張ったが疎まれた
→好きな人ができると不安が押し寄せ、落ち着かなくなったり、
理由もなく悲しくなったりする、あるいは強く依存する
→あっという間に関係から離れてしまう
など例を挙げれば入りがないほどで、
思い通りに行動できない原因はすべてここにあるといってもいいでしょう。
このように誤ったセルフイメージこそが
あなたに何度も同じことを
繰り返し体験させてしまう
インナーチャイルドの正体です。
そしてインナーチャイルドのセルフイメージは
現在のあなた自身が潜在意識で信じている自分の姿、すなわちあなたのセルフイメージに他なりません。
つまりあなたが人生において
同じような体験を繰り返してしまうのは
生理的な現象であり
インナーチャイルドのセルフイメージを正さない限り
それを止めることはできないということがわかります。
ではどうしたら
インナーチャイルドの歪んだセルフイメージを
書き換えることができるでしょうか？
まずは自分の中のパターンに気づくことから
この同調は無意識に
目にもとまらぬ速さで行われてしまいますが、
いってみればただの記憶にすぎません。
あなたが幼い子供のころに発言を笑われたからといって、
現在のあなたの発言が周りの人に笑われるわけではないし、
「お前にはできっこない」
というお母さんの言葉は、
単にお母さんの意見であり、
絶対的な真実ではないわけです。
ですのでこのパターンから自由になるためには、
まずはこの同調に気づくことが大切です。
無意識に同調してしまうことを止めるためには、
顕在化、つまり気づくことが第一歩なのです！
ヒーリングセッションは、退行催眠を用いて
クライアントが潜在意識にアクセスできるように構成されています。
子供のころに繰り返されたパターンを振り返り、
なぜ同じような感情を感じやすいのか？
パターンがどのようにしてできたのかを理解します。
こういうことが繰り返されて
自分自身のことをこんな人間だと
信じ込んでしまってきたのだ
ということを
退行催眠によって子供時代を追体験することによって
一発理解することができるのです。
そしてそれらの感情を味わうことになったのは、
自分が幼かったからであるにもかかわらず、
今日までいかにそのパターンに振り回されてきたのか？
それがどんなにナンセンスなことだったのかを理解します。
そして真のインナーチャイルドが
どんなに純粋で無垢で
愛にあふれた存在であるのかを
頭で理解するのではなく
心底実感することができます。
インナーチャイルドから希望に満ちたワンダーチャイルドへ
その上で今度は安心、満足などの望ましい感情のパターンを
潜在意識に上書きします。
一度傷ついたインナーチャイルドを再生し養育すると、
素晴らしい創造的なエネルギーが顕れます。
あなたはあなた自身であるインナーチャイルドが
どんなに純粋無垢で
愛にあふれた存在なのかがわかります。
あなたが抱くインナーチャイルドに対する想いが
そのまま自分へのメッセージとして
まるで砂に水がしみこむように 潜在意識に届きます。
インナーチャイルドに出逢うこと以上に
「ありのままの自分を受け入れ 好きになる」方法を
わたしはまだ見つけられません。
ですからセッションで日々このことにとりくみ、
毎日感動的な体験をシェアさせて戴いています。